Post記事

鳥取市総合防災マップについて。活用方法とハザードマップとの違いを解説

鳥取市が発行している総合防災マップについて解説します。防災マップというと災害時に活用するための地図、というイメージはあっても、どこでもらえるか分からない、そもそも見方が分からない、という方も多いのではないでしょうか。

また、よく似た地図の「ハザードマップ」との違いも分かりづらいかもしれません。そこで今回は、鳥取市総合防災マップについて説明するとともに、ハザードマップと防災マップの違いや、より便利な防災アプリについても解説します

鳥取市総合防災マップとは

出典 鳥取市ホームページ

一般的には「防災マップ」と呼ばれますが、鳥取市では「鳥取市総合防災マップ」として作成されています。

市役所本庁舎3階の31番窓口「危機管理課」または各総合支所で無料配布されていますから、だれでも入手可能です

(※鳥取市ホームページには総合受付でも配布、とありましたが、2024年10月現在では危機管理課窓口で職員さんにお願いし、手渡ししてもらう形式になっているようです)

そのほか各総合支所、あるいは鳥取市ホームページからPDF版をダウンロードすることもできます。

防災マップの意味

多くの自治体で発行されている防災マップとは、災害時に開設される避難場所の位置や避難経路などが書き込まれた地図です。

対して、鳥取市防災マップには、過去に起こった地震や河川の災害の情報についても記載されています。今後どこで同じ災害が起こる可能性が高いのかという、後で説明するハザードマップの性質の方が強い地図となっています。その代わり、避難所までの経路等は表示されていません。(※避難所の場所は番号で表示されています)

鳥取市総合防災マップの使い方

出典 鳥取市ホームーページ

鳥取市総合防災マップには、主に3つの機能があります。

  1. 河川の氾濫が起こった場合の自宅の浸水危険度が地図上でピンク色に表示されている
  2. 土砂崩れの危険箇所が茶色で地図上表示されている
  3. 津波が起こった場合の基準水位が青色で表示されている
  4. 災害時に開設される避難所の位置が青い丸の中で番号として表示されている

各ページの左上に、このような表示があります。

例えば、浸水危険度を知りたい場合は、「河川氾濫浸水深」という表示を参考に、ピンク色の色調がどのくらい濃いかを見てみましょう。赤に近いほど水に浸かる深さが高くなると考えてください

あらかじめ自宅周辺のこうした危険度を知っておくことで、緊急避難指示が発令された場合逃げるかどうかの判断基準になります。ぜひ自宅の位置を確認し、浸水や津波の際の水位がどの程度と予測されているのか知っておいてください。

鳥取市防災アプリとの併用でさらに便利に

鳥取市防災マップの内容がすべて入ったアプリが「鳥取市防災アプリ」です。iPhoneやAndroidなどのスマートフォンにダウンロードすることができ、自分の家周辺の地図を拡大して浸水危険度が何cmなのか地図よりもさらに具体的に確認することができます。

また、避難所までの道順を拡大して確かめたり、自分の身長に対してどの程度水が来てしまうかをシュミレーションしたりすることができます

そのほか防災無線の内容が録音されていて繰り返し聞くことができるなど、防災マッププラスアルファの機能が付いた便利なツールです。

紙の地図と併用することで、災害時の対応がより簡単になります。是非利用してみてください。

鳥取市防災アプリについて詳しくはこちらを参考にしてください。

ハザードマップとの違い

防災マップとハザードマップのもっとも大きな違いは、ハザードマップが「地形」に着目して作成されていることです。

この場合の「地形」とは、以下のようなものになります。

  • 過去の災害で土砂崩れや河川の氾濫が起きた場所
  • それを元に今後の災害で大きな被害が出るおそれのある場所

つまり、過去の災害の被害を元に、同じ希望の災害が起こるときにできるだけ人的被害を小さくする目的で作成されています。

例えば個人宅を建てる場合も住宅メーカーはハザードマップで位置を確認し、建築許可が降りるかを確認します。

都市計画を建てる際も、建築会社がハザードマップを元にして安全に道やビルを配置するにはどうしたらいいか検討するものです。

このように、災害から人を守るために危険度の高い地域にマーキングしたものが、ハザードマップの特徴といえます。先程述べたように、鳥取市防災マップはこうした地形の情報がより詳しく記載された地図となっています。

地図、アプリを併用して緊急時の安全な避難に役立てよう

鳥取市が作成している総合防災マップについて解説しました。一般的な防災マップとの違いは、避難経路を示した防災マップというより、危険な地形に着目したハザードマップとしての性質が強いということです。

そのため、地図上では避難所まで逃げる場合、どの経路を通っていったらいいのかまでは詳細に示されていません。

その点を補ってくれるのが、鳥取市防災アプリです。自宅周辺の地図を拡大することができるため、最寄りの避難所にどの道を通って進めばいいのか確認することができます。仮に、想定していた道の浸水危険度が高ければ、そこを避けて別の安全なルートを探すこともできます。

紙の地図とスマートフォンアプリにはそれぞれ便利な点が多くあります。可能なら両方備えておいて、緊急時に家族の安全を守ることに役立ててください。

#暮らし #お役立ち

この記事をシェアする

この記事をシェアする

関連記事

リンクをクリップボードにコピーしました
記事を書きたい! 投稿はコチラ
OPEN CLOSE

投稿を書きたい!
投稿はコチラ

line
OPEN CLOSE

LINE公式アカウント
お役立ち情報をお届けします!

line